上の続きです。
前回が目標を身近な小目標を設定して達成していくということが、必要というお話をしましたが、その続きです。
目標を実現するために「設計図」ができていますか?
車や飛行機などの物を作る際に、必ず必要になってくるのが、設計図です。簡単な物を作るときでも、確実に実現していくためには「設計図」を作成しておくことが必要です。
では、マラソンなどの陸上競技で自己記録の更新などの目標達成するために必要となるものは何でしょう?
それは、2つあります。
- 更新するイメージを持つこと
- 更新するイメージを持ち続けること
この2つです。高校野球などで、試合前にエンジンを組んで人差し指を上に突き出して、まとまる動きを見たことがあるのでは、ないでしょうか。
あれは都道府県大会や甲子園で優勝するときに行う行動を試合前にして、目標達成のために行う「イメージトレーニング」だったり、「モチベーション」を高めるために行う行動です。
そのようにして目標達成のためにイメージを持ち続ける行動をしています。
レベルアップの陸上競技 陸上競技指導教本アンダー16・19上級編 [ 日本陸上競技連盟 ]
では、陸上競技でその行動をどのように行うか考えてみます。いろんな高校が取り入れていますが、参考にしてみてください。
・目標を書いた紙を部室などに貼る。
・駅伝前にはタスキをつけて練習する。
・目標を言ってから、練習する。
一度は練習日誌や目標を書いたことがあると思います。
練習日誌や目標を記入する上で、間違わないでほしいことがあります。
それは、練習日誌に食事や練習メニューや練習や生活においての感想を書くだけでは、目標の達成には近づけません。食事や練習メニューや感想などは、過去を振り返る上で参考になるので必要なことです。
それだけではなく次に挙げる2つも共に記入した方が良いです。
- 自分の立てた目標を常にノートに記入する。
- 目標の自分から、現在の自分の状態の評価を記入する。
書き方は、簡単に目標の自分が100%だとすると何%の状態か書いて、目標達成のために今日どんな取り組みができたかなど書きましょう。
練習メニューを消化できずに、「今日は練習の中で何本目から走れなかった。」と書くのではなく、目標の自分から現在の自分をみて「何本目まで走れて、離れてからでも粘ることができたから、次の練習につながる。」と書いた方が次の練習へポジティブな状態で臨めるので、おススメします。
目標の自分から現在の自分を見たときに何が足りていないかを考えることができます。
足りていない部分をネガティブにとらえず、目標達成のためのポジティブなイメージに捉えて行動することが大切です。
その他、目標を紙に書いて壁に貼っておくことや目標を言ってから練習することは視覚や聴覚を使って脳に刺激を与え身体も目標に向かって取り組むことができます。
「努力が成功の鍵なのか」についてお話します。