マラソンの世界記録が更新されました。
更新されたのは2018年9月16日のドイツ・ベルリンマラソンで衝撃的で記録にも記憶にも残るレースをしたのがエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)の選手です。
このレースより前の世界記録はケニアのデニス・キメット選手が持っていた2時間2分57秒です。この記録を1分以上更新して2時間1分39秒と衝撃的な記録で走っています。
33歳と年齢的にもマラソン選手にとってはベストなタイミングだったのでしょう。
昨年の2017年5月6日に行われたナイキの「Breaking2」と呼ばれるプロジェクトで2時間00分25秒という記録を叩き出したキプチョゲ選手ですが、このプロジェクトはF1のサーキット(1周2.4㎞)のコースを17.5周するコースで行われたこと、常にペースメーカーがひし形で取り囲むようにして風を受けないようにして、給水も1周ごとに的確に給水を行うようにしたようなレースで非公認ながら、世界新記録の2時間2分32秒を大幅に更新していました。
今回のレースで世界記録をもっと更新しそうな気がしましたね。
キプチョゲ選手はこれまでのマラソン戦績は10戦9勝で1敗したのは、2013年ベルリンマラソンです。
そのときの順位は2位で記録も2時間4分5秒と日本記録よりも約2分速い記録で走っています。
マラソンもリオデジャネイロオリンピックで勝負のレースで2時間8分44秒ですが、そのほかのレースは2時間5分30秒が一番遅い記録になっています。
一番遅い記録でも日本記録以上なのですごいです。
日本の選手もこのレースには出場していて、富士通の中村匠吾選手が2時間8分16秒と大幅ベストの2時間8分16秒で4位に入りましたが、キプチョゲ選手からは6分以上の差がついてしまいました。
今年の2月に日本記録で走った設楽選手がこのレースをキプチョゲ選手と走ったらとか想像してみると面白いですよね。
前世界記録のキメット選手の世界記録を出したのもベルリンマラソンですが、今回のレースとのタイムの比較をしていきたいと思います。
キメット選手 | キプチョゲ選手 | ||
スプリット | ラップ | スプリット | ラップ |
14:42 | - | 14:28 | - |
29:24 | 14:42 | 29:01 | 14:33 |
44:10 | 14:46 | 43:38 | 14:37 |
58:36 | 14:26 | 57:56 | 14:18 |
1:01:45 | 03:09 | 1:01:06 | 03:10 |
1:13:08 | 11:23 | 1:12:24 | 11:18 |
1:27:38 | 14:30 | 1:26:45 | 14:21 |
1:41:47 | 14:09 | 1:41:01 | 14:16 |
1:56:29 | 14:42 | 1:55:32 | 14:31 |
2:02:57 | 6:28 | 2:01:39 | 6:07 |
前世界記録のキメット選手が走ったレースではレース後半まで別の選手と38㎞付近まで競り合ってレースをしていましたが、今回のレースではキプチョゲ選手のレースペースにペースメーカーがついていけず、25㎞過ぎから単独走でこの記録を出しています。
前世界記録のレースでは後半まで別の選手と競っていたこともあって、前半の21.0975㎞が1時間1分45秒、後半が1時間1分12秒とネガティブスプリットで走っていますが、キプチョゲ選手は前半が1時間1分6秒、後半が1時間0分33秒と同じくネガティブスプリットで走っています。
最後の2.195㎞はキメット選手より21秒速い記録で走っています。
このことからもっと記録は出るんじゃないかなと思います。
来年はしっかりと後半までペースメイクしてくれるペースメーカーを準備して、環境が整えば1分も切るかもしれないかなと期待しています。
ちなみにこのペースは1㎞2分53秒のペースです。
すごく速い。。
100m17秒のペースで刻むような感じですね。
そのレースを走ることを可能にしたランニングシューズがナイキのズームヴェイパーフライ4%フライニットと呼ばれる下のシューズです。
価格としては高いですが、前作なども履いてランニングしましたが、厚底の割に軽くて、反発がしっかりとあって自然と足が上がるような感覚を味わえました。
ちょっと高いですが、前作も十分に良いものだったので、履くにはよいと思います。