上の続きです。

前回、足りていない部分をネガティブにとらえず、目標達成のためのポジティブなイメージに捉えて行動することが大切というお話をしましたが、「努力が成功の鍵なのか」についてお話をしていきます。

Point

どんなに努力をしても必ず成功するとは限りません。

努力というものは必要であり、競技力や精神力を高めるうえで必要なものだと考えます。

その努力を無駄にしないためにはどうすれば良いかお話していきます。

努力をする上での精神状態として、下の4つに分かれます。

  1. やる気がある状態
  2. やるしかない状態
  3. 無気力な状態
  4. 燃え尽きた状態

 

やる気がある状態

トレーニングに対して、「やる気」や「行動力」に満ち溢れているプラス思考の状態になっています。

この状態のときにランニングをしているとプラスなイメージが頭の中にどんどん溢れてくるようなゾーンに入っているような状況です。

この状態になると脳幹と辺縁系の間にある脳下垂体から全身に活動能力を高くするホルモンが分泌されます。

またドーパミン(意欲、動機、学習などに重要になる物質)が脳全体に分泌され、脳の機能が高められ、トレーニングに対する成果が高くなります。

この状態のときにトレーニングをすれば、間違いなくレベルアップすることができます。

次に「やるしかない状態」について説明します。

やるしかない状態

ランニングをする中で、上のような「やる気のある状態」で練習をする場合は、走るのが楽しくて楽しくて仕方がないような状態だと思います。しかし、レース後であったり、身体が重かったりすると快調に走ることができず、楽しく走ることができないことがあると思います。でもそんなときでもトレーニングは頑張らなければいけないこともあります。

やるしかない状態は楽しくなくても義務感から頑張るような状態です。

もっと頑張らなければいけない」、「このレベルまで自分の力を上げなければいけない」と頭ではプラス思考に考えていても、脳がマイナス思考を出しているので、走るのが楽しくないような状態になっています。

皆さんも体験したことがあると思いますが、やる気があり、楽しく走っているときは時間があっという間に過ぎて疲れも溜まらないと思います。

逆にやるしかない状態のときは時間が長く感じてしまいストレスも疲れも溜まる気がすると思います。

やるしかないと考え、トレーニングをすることは悪くはないのですが、ストレスや疲労がたまりやすいためやる気がある状態でトレーニングをすることが理想です。

無気力な状態

この状態のときは「速くなる気がしない」とマイナスなイメージで落ち込んでしまったときの状態です。

この状態のときにトレーニングをしても、楽しく走ることができずストレスになりますし、他の人が走っていてもストレスになります。

脳からマイナスなイメージが出され、走っても走っても速くならずに悪循環に陥るので、この状態から抜け出すことが難しくなるので、目標などを見直しして「やる気のある状態」に気持ちを持っていくことが必要があります。

燃え尽きた状態

いわゆる「バーンアウト」している状態です。
バーンアウトとは、心身ともにエネルギーが尽き果てた状態で、大会までトレーニングを頑張ってきて、大会終了後に陥ることがあります。これは心身の疲労によって、ある日突然、まるで燃え尽きたかのように意欲を失ってしまうことです。

この状態に陥るのは、「やるしかない状態」で自分に叱咤激励をし続けてきたためになります。

努力を無駄にしないために

努力を無駄にしないためには、自分が走れていることのイメージをして、絶えず思い描くことが必要です。

そのイメージをトレーニング前に充分に持つことで、脳からドーパミン(意欲、動機、学習などに重要になる物質)が脳全体に分泌され、脳の機能が高められ、トレーニングに対する成果が高くなります。

イメージを充分にもってトレーニングをするようにすれば、努力が無駄にならず、努力が生きて成功に近づきます

このように努力を成功につなげるためのイメージの持ち方を大切にしていきましょう。

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